訪問リハビリテーションには、狭義には病院や老健から訪問する「訪問リハビリテーション」と、訪問看護ステーションから訪問する「訪問看護Ⅰ5(いちのご)」があります。どちらも費用や時間などに若干の違いはございますが、サービス内容は同様です。
訪問リハビリとは、「通院が困難な利用者に対して、理学療法士、作業療法士または言語聴覚士が、計画的管理を行っている医師の指示に基づき、指定訪問リハビリテーションを行」う事とされています。
※障害などで心身機能が低下した方に対してのリハビリにおいて、理学療法士(PT)と作業療法(OT)では若干専門性の差はございますが、在宅では病院のような明確な区分けはございません。こちらでもあえてPTとOTで説明を分けておりません。
◆ 介護度の小さい方、要支援の方に対して
比較的自立度の高い方に関しては、今後の心身機能低下を予防するための運動療法や、日常生活における自主トレーニングを提案してまいります。
◆ 介護度の大きい方に対して
臥床状態に近い方に関しては、更なる廃用の予防のための関節運動や、座位を中心とした動作練習を行います。また、長期臥床の方は誤嚥性肺炎のリスクが非常に高まるため、呼吸状態の確認などその予防にも努めてまいります。
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◆ ADL(日常生活動作)の自立度向上を目指して
在宅でのリハビリの最も大きなメリットは、その方の生活の具体的な課題を評価できるため、疾患に対してではなく、ご本人やご家族にとってより適切なアプローチが行いやすい点かと存じます。訪問リハビリでは単なる機能訓練にとどまらず、もう一歩踏み込んだ対応が可能です。
◆ 福祉用具・住宅改修の助言
介護量を減らすことを目的に、場合によっては専門的見地から適切な福祉用具の選定や、住宅改修における提案も行います。 道具や環境を少し工夫することで、介護負担が大きく軽減される事もございます。 |
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◆ ご家族の介護負担軽減
質を担保しながらを在宅生活継続していくためには、ご家族の介護負担への配慮が、ご本人への対応同様、場合によってはそれ以上に重要だと考えております。そのため、身体的に負担の少ない介助方法を助言したり、ご家族の悩みに傾聴して心理的な面でもご支援できればと存じます。
療法士は、骨折などの「整形外科疾患」から、脳卒中後やパーキンソン病などの「神経内科疾患」、「循環器疾患」「呼吸器疾患」など、様々な疾患への対応が可能です。お困りの方は、一度ご相談ください。また、桑名事業所では小児への訪問リハビリも承っております。
◆ 言語聴覚士(ST)によるリハビリ
◇ 言語障害について
脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)や事故などによる頭部外傷後に 「言葉が頭に浮かびにくくなった」 「人が話している内容が理解しづらくなった」 「本や新聞に書いてある内容が理解できなくなった」 「人の話の理解も新聞の理解も問題ないが、舌や口唇などが動きにくくてしゃべりにくい」 と言った症状を呈することがあります。
これらをまとめて『言語障害』といいます。
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◇ 失語症と構音障害の違い
言葉には、「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つの側面があります。これらすべてが低下している状態を『失語症』と言います。
一方で、舌や口唇といった発声発語器官に麻痺などが残り話しにくい状態は『構音障害』と言い、失語症とは異なります。
◇ 失語症について
「話せない=失語症」ではありません。 失語症は、認知症や記憶障害、心の病でもありません。
失語症には様々なタイプがあります。頭の中のイメージをうまく言葉にできなかったりする"表出"の問題や、周囲の言葉の意味がわからない"理解"の問題や、同じ言葉ばかり繰り返したりひらがなが特に読めなかったり、脳の損傷部位の違いにより、現れる症状も様々です。
◇ 言語聴覚士(ST:Speech Therapist)の仕事
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こういった言語障害に対してリハビリを行う機能訓練士を『言語聴覚士(ST)』と言います。
言語聴覚士は、言語の他にも、食事の咀嚼や嚥下に対するアプローチも専門としております。特に、長期療養の方は、嚥下障害から来る"誤嚥性肺炎"により機能が大幅に低下してしまう方や命を落とされる方が多く、嚥下面の継続的な評価は非常に重要です。
病院では発症後早期から言語聴覚士によるリハビリが開始されますが、退院後は外来なども制限されて継続を断念せざるをえない方が少なくない現状です。
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在宅での言語リハビリや摂食嚥下リハビリを希望される方に対し、わかばでは言語聴覚士による訪問リハビリも行っております。病院とは異なり、実際に生活されている空間なので利用者様もリラックスでき、ゆったりとした時間の中でリハビリを受けていただけます。
◆訪問リハビリの空き状況 (R6.10.31更新)
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リハビリ(PT/OT) |
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午後 |
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リハビリ(ST)
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午前 |
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午後※ |
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小児リハビリ |
午前 |
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午後 |
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○訪問可能です △場所・時間によって可能です ×空きがございません
◆わかばのリハビリスタッフ数 (R6.1.17現在)
理学療法士(PT): 5名 作業療法士(OT): 1名 言語聴覚士(ST): 1名
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◆リハビリの訪問可能範囲
◇いなべ事業所
いなべ市、東員町、菰野町
※状況によってはお伺いできない場合がございます ◇桑名事業所 桑名市、東員町、朝日町、川越町 ※状況によってはお伺いできない場合がございます
両面印刷したら、半分に折ってください。
※各種訪問サービスの空き状況に関しましては、それぞれのサービスごとのページをご覧ください。